正午のドルは109円後半、GPIF巨額外債投資の思惑が下支え
ロイター / 2020年2月12日 12時26分
2月12日、正午のドルは前日NY市場終盤から小幅高の109円後半。朝方の安値109.78円からじり高で、一時109.89円まで上昇した。写真は都内で2018年11月撮影(2020年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 12日 ロイター] - 正午のドルは前日NY市場終盤から小幅高の109円後半。朝方の安値109.78円からじり高で、一時109.89円まで上昇した。
市場ではドルの下値で、国内年金資金が外債投資に絡むドル買いを入れているとの思惑が出回っている。先に発表された1月の対外中長期債投資で、公的年金の動向を反映するとされる信託勘定が2兆0157億円の買い越しと、遡及可能な05年1月以降で最大を記録したためだ。
市場では1月中から、ドルが下落する局面では国内勢の買いが目立つとの指摘が多数出ていた。「今回の大規模な対外投資は、昨年から基本ポートフォリオの見直し作業を進めていた年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が、為替ヘッジなしの外債投資を増やした可能性を示唆しているかもしれない。今後も円売りを伴う本邦投資家による活発な対外投資が、円安圧力としてドル/円相場を下支えするだろう」(JPモルガン・チェース銀行)という。
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