米司法省、大統領元側近ストーン被告巡り検察求刑より軽い刑を要求
ロイター / 2020年2月12日 12時43分
<description role="descRole:caption"> 2月11日、米司法省は、議会に対する偽証などの罪で有罪評決を受けたトランプ大統領の元側近で長年の盟友、ロジャー・ストーン被告について、検察が求めたよりも軽い刑を科すよう裁判所に申し立てた。写真はストーン夫妻。ワシントンで昨年11月撮影(2020年 ロイター/Yara Nardi) </description>
[ワシントン 11日 ロイター] - 米司法省は11日、議会に対する偽証などの罪で有罪評決を受けたトランプ大統領の元側近で長年の盟友、ロジャー・ストーン被告について、検察が求めたよりも軽い刑を科すよう裁判所に申し立てた。
これより数時間前にトランプ氏はツイッターへの投稿で、ストーン被告が不公平に扱われていると批判していた。
司法省の高官は裁判所に提出した資料で、連邦検察が10日に求刑した7─9年の禁錮刑は「過剰で妥当性がない」と主張。司法省が正式に求刑することはないとした。
ストーン被告は2016年米大統領選にロシアが介入した「ロシア疑惑」捜査を巡る罪で起訴され、昨年11月に7つの罪で有罪評決を受けた。
トランプ氏は記者団に最初の求刑は「ばかげていた」と述べたが、これについて司法省とは話をしていないと語った。
ストーン被告の有罪を勝ち取った4人の検察官全員が、司法省の申し立てを受けてこの案件から手を引いた。このうち1人は、裁判所への書類で、連邦検察官の職からも退くと表明した。
司法省の高官は、匿名を条件に、トランプ氏がツイートしたタイミングは「不都合な偶然の一致」だとコメント。検察官がこの案件から離れた理由は分からないが、抗議の意図があるようだと語った。これが「譲れない一線だというのは意外だった」とした。
連邦地裁は2月20日に判決を言い渡す見通し。
法律の専門家は、今回の司法省の動きは極めて異例と指摘。民主党の議員らは、バー司法長官がトランプ氏の政治的利益のために動いたと批判した。
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