仏ケリング、中国の新型肺炎拡大に警戒感 第4四半期は13.8％増収

　２月１２日、高級ブランドのグッチなどを保有する仏ケリングは、中国のコロナウイルス感染拡大が高級品市場の不確実性を高める可能性があると表明した。写真はパリで２０１６年２月撮影（２０２０年　ロイター／Charles Platiau）

［パリ　１２日　ロイター］ - 高級ブランドのグッチなどを保有する仏ケリング は１２日、中国のコロナウイルス感染拡大が高級品市場の不確実性を高める可能性があると表明した。

同社にとって主要市場である中国を中心に影響を与えているコロナウイルス流行について、「消費トレンドや観光客のフロー」などに影響を及ぼす可能性があるとした。

ただ、同社は「中長期的にその潜在成長力には依然として非常に自信を持っている」とした。

同社が発表した２０１９年第４・四半期の売上高は１３．８％増の４３億６０００万ユーロ（４７億６０００万ドル）。為替変動や買収の影響を除いたベースでは１１．４％増だった。

同社によると、香港での売り上げが半減したものの、前四半期のパフォーマンスに総じて沿う内容で、アナリスト予想を上回った。

ケリングは昨年、そのほかの高級ブランドと同様、中国本土での力強い成長により、反政府デモを受けた香港での販売急落を何とか相殺した。