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ソフトバンクG株取得の米ファンド、自社株買いの基本方針は一致=孫社長

ロイター / 2020年2月12日 19時26分

ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は12日の決算会見で、米ヘッジファンドのエリオット・マネジメントが同社株式を取得し経営改革を要求していると伝わっていることに触れ「余裕資金で自社株買いをする基本方針は一致する」と述べた。写真は2018年11月、東京で撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 12日 ロイター] - ソフトバンクグループ<9984.T>の孫正義会長兼社長は12日の決算会見で、米ヘッジファンドのエリオット・マネジメントが同社株式を取得し経営改革を要求していると伝わっていることに触れ「余裕資金で自社株買いをする基本方針は一致する」と述べた。

もっとも、規模や時期については「どのぐらい、いつするかは、社債の格付けもバランスとしてしっかり保たないといけない。トータルバランス」と述べるにとどめた。原資として保有するアリババ 株式の売却がとりざたされているが、孫社長はこれを否定。売上高や利益、フリーキャッシュフローがそれぞれ足元でも40%程度伸びているとし「今後も伸びる余地がある。慌てて売る必要はないのではないか」とした。

傘下のビジョン・ファンドのガバナンスや透明性を高める取り組みも進めていく考えを示した。ファーストリテイリング<9983.T>の柳井正会長兼社長が昨年末に社外取締役を退任したことについて「本業に専念したいといえば、返す言葉がなかったというのが実態」と説明。社外取締役の選出は進めていたところだとし「6月の定時総会までにしたい」と述べた。

孫社長は、ビジョン・ファンド2で10社前後の新たな投資を準備していると明かしたが「(大規模な損失を生じたシェアオフィス事業の米ウィー・ワークなど)反省も含めて、少し規模を縮小してやるべきだと思っている」と述べた。

「ブリッジファンド的にするのも一つの手」(孫社長)とし、1―2年は小規模な投資で実績を上げ「実績を持ってして、正式な2号ファンドを起こしていきたい。2段階ステップでやることを考え始めている」との考え方を述べた。

エリオットの経営陣とは2週間ほど前に直接対話し「忌憚(きたん)ない話をじっくりした」という。ソフトバンクGは株主に対して常に間口を開き、より良い経営のための提案なら積極的に取り入れるとのスタンスを説明。「意見が違う場合もあるだろうが、著名株主が仲間になることは大変ありがたい」と述べた。

関係筋によるとエリオットは、ソフトバンクGの株式約30億ドル相当を取得し、株価押し上げに向けた改革を要求している。

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