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NY外為市場はドルが上昇、新型肺炎封じ込めに期待

ロイター / 2020年2月13日 7時14分

 2月12日、ニューヨーク外為市場では、中国を発生源とする新型コロナウイルスの封じ込めへの期待から米株価が上昇したことでドルに買いが入り、対ユーロで約2年ぶりの高値を付けた。2016年11月撮影。(REUTERS/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 12日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、中国を発生源とする新型コロナウイルスの封じ込めへの期待から米株価が上昇したことでドルに買いが入り、対ユーロで約2年ぶりの高値を付けた。

中国国家衛生健康委員会は12日、中国本土で11日に新たに確認された新型コロナウイルスの感染者は2015人、死者は97人だったと発表した。新たに確認された感染者は1月30日以来の低水準。

スタンダード・チャータード(ニューヨーク)のG10FXリサーチ部門責任者、スティーブ・イングランダー氏は「時間は多少かかるものの、中国は新型ウイルスの封じ込めに成功するとの確信が市場で広まっている」とし、「感染による死者数が中国本土以外ではそれほど多くなっていないことが市場の安心感につながっている」と述べた。

こうした中、この日の米株式市場ではS&P総合500種とダウ工業株30種が過去最高値を更新した。

連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長はこの日に上院銀行委員会で行った証言で、新型ウイルス感染拡大による影響が「近く」表面化する可能性を想定しているとしながらも、11年目に突入した過去最長の米経済拡大局面が持続することに改めて自信を表明。前日に下院金融サービス委員会で行った証言でも新型ウイルスの感染拡大などに対する懸念を示しながらも、米経済は良い位置にあるとし、経済見通しに対し前向きな見方を示していた。

終盤の取引でドルは対円 で0.26%高の110.06円、対ユーロ では0.41%高の1.0869ドルと、2017年5月以来の高値を更新した。

米経済指標がユーロ圏より良好なことも対ユーロでのドル上昇要因となっている。ニューバーガー・バーマン・マクロ・オポチュニティーズFXファンドのポートフォリオマネジャー、ウゴ・ランチオーニ氏は、「米経済指標は他の国・地域よりも良好で、経済成長率の差はなお歴然としている」と述べた。

市場関係者はドイツで政治的な不透明感が増大していることもユーロの重しになっていると指摘。メルケル首相の後継者として最有力候補だった与党キリスト教民主同盟(CDU)のクランプカレンバウアー党首は10日、21年の選挙戦に出馬しないと表明。こうした中、この日はドイツ社会民主党(SPD)がメルケル首相が退陣に追い込まれた場合、CDUとの連立を離脱することを示唆した。

ニュージーランドドル は対米ドルで1週間ぶりの高値を更新。ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は12日、金利据え置きを決定すると同時に、経済の先行きに自信を示し、必要なら追加緩和するとの文言を声明から削除。NZドルの急伸につながった。

ドル/円 NY終値 110.08/110.09

始値 109.95

高値 110.11

安値 109.95

ユーロ/ドル NY終値 1.0871/1.0875

始値 1.0911

高値 1.0914

安値 1.0866

(表はリフィニティブデータに基づいています)

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