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ユーロ下落、ECB刺激策に反応まちまち FRB措置でドル上昇

ロイター / 2020年3月13日 6時26分

ニューヨーク外為市場ではユーロが下落。欧州中央銀行(ECB)が打ち出した刺激策に対する市場の反応は今ひとつだった。2017年6月撮影(2020年 ロイター/Thomas White)

[ニューヨーク 12日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではユーロが下落。欧州中央銀行(ECB)が打ち出した刺激策に対する市場の反応は今ひとつだった。一方、米連邦準備理事会(FRB)による追加レポオペを受け、安全資産とされるドルの買いが膨らんだ。

ECBはこの日の定例理事会で、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)による域内経済への悪影響に対応するため、量的緩和政策を年末まで1200億ユーロ拡大すると決定した。ただ政策金利は据え置かれた。

FRBの金融調節を担うニューヨーク連銀は午後に入り、1兆5000億ドル規模の追加レポオペを実施すると発表。この日は5000億ドルの3カ月物のレポオペを実施した。さらに継続中の国債購入については幅広い銘柄を買い入れの対象にする方針を示した。

しかし、FRBの措置は為替・株式市場を安定化させるには至らず、ドル需要が高まる結果となった。

RBCキャピタル・マーケッツの為替戦略グローバル主任、エルサ・リニョス氏は「FRBの措置で消費や経済活動の減速には歯止めはかからず、市場のリスク心理が改善するとは考えていない」と指摘。さらに「消費者がトイレットペーパーやパスタを買い占めているように、金融市場が流動性をため込む必要はない」と述べた。

終盤の取引で、ユーロ/ドル は0.8%安の1.1176ドル。

ドル指数<=USD>は0.9%高の97.455。

ドル/円 は0.9%高の105.49円。ドルは対スイスフラン でも0.8%高の0.9455フラン。

トランプ米大統領が11日夜、新型コロナ感染拡大を阻止するため13日から欧州から米国への渡航を30日間停止すると発表したことはドルへの重しとなっていたものの、ECBの量的緩和拡大で上向き、FRBの追加措置発表後も上げを維持した。

ドル/円 NY終値 104.63/104.66

始値 103.84

高値 106.08

安値 103.53

ユーロ/ドル NY終値 1.1183/1.1187

始値 1.1233

高値 1.1300

安値 1.1056

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