ユーロ下落、ECB刺激策に反応まちまち FRB措置でドル上昇
ロイター / 2020年3月13日 6時26分
[ニューヨーク 12日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではユーロが下落。欧州中央銀行(ECB)が打ち出した刺激策に対する市場の反応は今ひとつだった。一方、米連邦準備理事会(FRB)による追加レポオペを受け、安全資産とされるドルの買いが膨らんだ。
ECBはこの日の定例理事会で、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)による域内経済への悪影響に対応するため、量的緩和政策を年末まで1200億ユーロ拡大すると決定した。ただ政策金利は据え置かれた。
FRBの金融調節を担うニューヨーク連銀は午後に入り、1兆5000億ドル規模の追加レポオペを実施すると発表。この日は5000億ドルの3カ月物のレポオペを実施した。さらに継続中の国債購入については幅広い銘柄を買い入れの対象にする方針を示した。
しかし、FRBの措置は為替・株式市場を安定化させるには至らず、ドル需要が高まる結果となった。
RBCキャピタル・マーケッツの為替戦略グローバル主任、エルサ・リニョス氏は「FRBの措置で消費や経済活動の減速には歯止めはかからず、市場のリスク心理が改善するとは考えていない」と指摘。さらに「消費者がトイレットペーパーやパスタを買い占めているように、金融市場が流動性をため込む必要はない」と述べた。
終盤の取引で、ユーロ/ドル
ドル指数<=USD>は0.9%高の97.455。
ドル/円
トランプ米大統領が11日夜、新型コロナ感染拡大を阻止するため13日から欧州から米国への渡航を30日間停止すると発表したことはドルへの重しとなっていたものの、ECBの量的緩和拡大で上向き、FRBの追加措置発表後も上げを維持した。
ドル/円 NY終値 104.63/104.66
始値 103.84
高値 106.08
安値 103.53
ユーロ/ドル NY終値 1.1183/1.1187
始値 1.1233
高値 1.1300
安値 1.1056
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1意外な面倒さも? 財布いらずの「スマート支払い」、店側はどう思っているのか
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年6月30日 8時10分
-
2ウイスキーが「おじさんのお酒」から激変したワケ 市場復活に導いたサントリーのハイボール秘話
東洋経済オンライン / 2024年6月30日 8時20分
-
3関東「気動車王国」の離れ小島路線が面白い! 不思議な“右ハンドル”車両 3駅の路線に“スゴイ密度”であるものとは?
乗りものニュース / 2024年6月29日 15時12分
-
4「押しボタン式信号」なぜ“押してすぐ青”にならないケースが? 納得の理由があった!
乗りものニュース / 2024年6月29日 16時42分
-
5障害者雇用未達で「社名公表」寸前からの挽回劇 法定雇用率クリアへの3年で見えた成果と課題
東洋経済オンライン / 2024年6月30日 9時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)