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原油先物は続落、新型コロナ感染巡る懸念で

ロイター / 2020年6月12日 10時52分

[東京 12日 ロイター] - アジア時間の原油先物は小幅に下落。大幅安となった前日から下げ幅を拡大している。米国で今週、新型コロナウイルス感染者が急増し、感染第2波が原油・燃料需要を圧迫するとの懸念が高まっている。

0011GMT(日本時間午前9時11分)時点で、米WTI原油先物 は1.32ドル(約4%)安の1バレル=35.02ドル。11日は8%超値下がりしていた。北海ブレント先物 は1.15ドル(3%)安の1バレル=37.40ドル。前日は8%近く下落していた。

原油価格は4月の安値から回復してきたが、今週に入り、米国で新型コロナ感染者が200万人を突破するなど世界の感染状況が終息に程遠い可能性が鮮明になり、上昇がストップしている。

RBCキャピタル・マーケッツは「持続可能な上昇には、製油所が稼働率を高めるようになるくらいまで、ガソリン需要が改善し、在庫が減少し、製品マージンが上昇する必要がある」と指摘した。

供給は削減されているものの、需要は新型コロナの感染拡大によって引き続き抑制されている。 米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)の週間石油在庫統計によると、ガソリン在庫は予想以上に増加し、2億5860万バレルとなった。

米原油在庫は予想に反し、570万バレル増加し、過去最高の5億3810万バレルとなった。

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