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米共和党主導の上院委、南軍由来の基地名変更案を承認

ロイター / 2020年6月12日 11時36分

 6月12日、米与党共和党が主導する上院軍事委員会は11日、南北戦争で奴隷制を支持した南軍の将官らにちなみ名付けられた米軍基地名の変更を国防総省に義務付ける法案を可決した。写真はワシントンで3月撮影(2020年 ロイター/TOM BRENNER)

[ワシントン 11日 ロイター] - 米与党共和党が主導する上院軍事委員会は11日、南北戦争で奴隷制を支持した南軍の将官らにちなみ名付けられた米軍基地名の変更を国防総省に義務付ける法案を可決した。トランプ大統領は基地名変更に反対し、拒否権を行使する考えを示している。

法案は民主党のエリザベス・ウォーレン上院議員が提出。この日上院が公表した国防予算の大枠を定める総額7400億ドルの国防権限法(NDAA)案の改正案の形を取っている。

軍事委は共和党議員14人と民主党議員13人で構成。個人の投票記録が残らない発声投票で同案を承認した。

ただ、ジム・インハーフ委員長(共和党)はテレビ会見で記者団に、基地名に関する決定には地元の意見を反映させたいと述べて慎重姿勢を示した。

同改正案は3年以内の基地名変更だけでなく、南軍の将官らに由来するか南軍に敬意を表す名前がついている軍用機や軍艦などの名前の変更も、国防総省に義務付けている。

米国では過去にも南軍関連の名前を変更する動きがあったが、実現する前に頓挫していた。5月に中西部ミネソタ州で黒人男性のジョージ・フロイドさんが白人警官の暴行により死亡した事件を受け、米国民の間で人種問題への意識が高まっている。

ただ、トランプ大統領は、南軍に由来する10カ所の基地名の変更に反対しており、11日にはツイッターでウォーレン議員を個人攻撃し、共和党議員らに「伝説的な米軍基地」の名前を維持するよう訴えた。

「偉大な共和党上院議員が、これに引っ掛からないことを望む」と投稿した。

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