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英GDP、4月は20.4%減少 過去最大の落ち込み

ロイター / 2020年6月12日 19時1分

 6月12日、英国立統計局(ONS)が発表した4月の国内総生産(GDP)は前月比20.4%減少し、過去最大の落ち込みとなった。写真はロンドンで3日撮影(2020年 ロイター/Hannah Mckay)

[12日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が発表した4月の国内総生産(GDP)は前月比20.4%減少し、過去最大の落ち込みとなった。新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、厳しいロックダウン(都市封鎖)措置が導入されていたことが背景。

2─4月のGDPは過去3カ月と比べ10.4%減少した。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は4月が18.4%減、2─4月が10.0%減だった。

市場では4月が景気の谷で、その後、長い時間をかけて緩やかに景気が回復するとの見方が多い。

4月のGDPは前年同月比では24.5%減だった。

国家統計局の統計官ロブ・ケント・スミス氏はツイッターで「4月と3月を合わせると、経済規模は25%縮小した。4月の経済規模は2002年と同水準となった」と述べた。

イングランド銀行(英中央銀行)は、同国が今年、過去3世紀で最悪の景気後退に陥る可能性があるとの見方を示している。

スナク財務相は「世界中の多くの国と同じく、新型コロナウイルスが英国経済に深刻な影響を及ぼしている」と指摘。給与補助や企業向けの助成金・融資・減税といった対策により「経済活動が再開すれば、景気が速やかに回復する可能性が最も高い」と述べた。

同国では来週、多くの小売業が業務の再開を認められる。社会的距離の確保が条件になる。

4月のサービス業の生産は前月比19.0%減。製造業は24%以上の減少。建設業は50%近い減少となった。

キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、アンドリュー・ウィシャート氏は「ロックダウンの緩和が5月に始まったことを考えれば、4月が景気の谷だろう。最悪期は過ぎた」と指摘。

「経済活動の最悪期は過ぎたが、経済崩壊に伴う財政負担と8%超への失業率悪化は、まだ始まったばかりだ」と述べた。

イングランド銀行は18日の金融政策委員会(MPC)で、新型コロナウイルス危機による英経済への打撃を食い止めるため、債券買い入れ規模を少なくとも、さらに1000億ポンド(1270億ドル)増やすとみられている。

*内容を追加しました。

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