北朝鮮の金委員長、党創建75周年祝う大規模マスゲームを観覧

　北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は、党創建７５周年を祝う大規模なマスゲームを観覧した。写真中央は金委員長。党創建７５周年のパレードで撮影。国営朝鮮中央通信（ＫＣＮＡ）が１０日提供（２０２０年　ロイター）

［ソウル　１２日　ロイター］ - 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は１１日、党創建７５周年を祝う大規模なマスゲームを観覧した。党機関紙「労働新聞」が１２日、側近らとともに数万人のダンサーや歌手などによるパフォーマンスを鑑賞し、聴衆に手を振る金委員長の写真を掲載した。

国営の朝鮮中央通信（ＫＣＮＡ）は、金委員長が会場に現れると聴衆から大きな歓声が上がったと伝えた。

北朝鮮は１０日、異例の時間帯となる未明に軍事パレードを実施し、初めて公開する大型の大陸間弾道ミサイル（ＩＣＢＭ）など多数の装備を披露した。

北朝鮮は２０１８年、国際社会との関与や平和のイメージをアピールすると同時に外貨を稼ぐため、それまで５年間中断していたマスゲームを再開した。

通常は中国人をはじめとする旅行者の人気を集めるが、今年は新型コロナウイルスの感染を防ぐため、厳格な国境管理や隔離措置が敷かれる中で行われた。

労働新聞が掲載したマスゲームの写真では、金委員長や側近らはマスクを着用していない。