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英中銀、マイナス金利への準備状況に関する情報を銀行に要請

ロイター / 2020年10月12日 17時51分

イングランド銀行(中銀)は12日、ゼロ金利やマイナス金利が導入された場合、どの程度準備が整っているかに関する情報を銀行に求めた。写真はロンドンにある同銀ビル。3月23日撮影。(2020年 ロイター/Toby Melville)

[ロンドン 12日 ロイター] - イングランド銀行(中銀)は12日、ゼロ金利やマイナス金利が導入された場合、どの程度準備が整っているかに関する情報を銀行に求めた。

英中銀は先月、必要な際にどのように金利をゼロ%以下に引き下げるかを検討していると発表している。

ウッズ中銀副総裁は、銀行への書簡で「この作業の一環として、ゼロ金利やマイナス金利などへの対応について、現時点での準備状況に関する情報を要請する」と説明した。

副総裁は「MPC(金融政策委員会)がその時の状況に応じてさまざまな選択肢を採用する可能性がある中、ゼロやマイナスの金利が導入された場合の影響について、中銀やPRA(健全性規制機構)、銀行各行が理解しておくことは重要」とした。

副総裁は、ゼロやマイナスの金利導入に際して技術的な問題があるのかどうかを把握したいと述べた。

さらに「われわれはまた、短期的な解決策もしくは次善策のほか、恒久的なシステムの変更の可能性があるのかどうか理解するよう努めている」とした。

中銀は、銀行の情報提出期限として11月12日を設定した。この日は、次回の金融政策発表の1週間後に当たる。

副総裁は、中銀がゼロ金利やマイナス金利導入の影響を調査していることは、こうした水準に金利を引き下げる兆候ではないとし、ベイリー中銀総裁の最近のコメントを繰り返した。

マイナス金利の導入で銀行の収益性は打撃をこうむるが、副総裁の書簡ではこの点について具体的な言及はなく、銀行の技術的な準備状況に焦点を当てている。

添付されている質問書では、リテール・ホールセール業務のIT(情報技術)システム対応について、短期の「戦術的」および恒久の「戦略的」変更を行うのにかかる時間と費用について尋ねている。

金融市場では先週、英中銀のマイナス金利導入時期見通しが2021年5月に後ずれ。従来は同年3月とみられていた。

英中銀は今年3月に政策金利を過去最低の0.1%に引き下げた。

英中銀は、新型コロナウイルス流行で導入したロックダウン(都市封鎖)で打撃を受けた経済の押し上げに向け、11月5日の政策委で債券買い入れプログラムの再度の拡大を発表すると広く予想されている。

12日序盤の取引ではポンドと英国債は小動き。

*内容を追加しました。

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