スイス、20年GDP見通しを3.8%減に上方修正 コロナ警戒維持
ロイター / 2020年10月12日 19時5分
[チューリヒ 12日 ロイター] - スイス経済省経済管理局(SECO)は12日、今年のスイスの国内総生産(GDP)は3.8%減少するとの見通しを示した。
6月時点では、新型コロナウイルス流行の影響で今年のGDPは6.2%減と、1975年以来の大幅なマイナス成長を予想していた。
SECOは、4月末からのロックダウン(都市封鎖)規制緩和が回復を支援したと指摘。ただ、失業率は依然、前年水準より高いとした。
一方、新型コロナ流行第2波の可能性について引き続き警戒感を示し、全国的なロックダウン再導入なら成長が抑制されかねないとした。
SECOは、新型コロナは依然、大きな懸念事項と強調。また、米中通商摩擦や合意なしでの英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)などのリスク再燃がスイス経済の回復への脅威との見方を示した。
SECOのエコノミスト、ロナルド・インデルガン氏は「先行きに関して、われわれは以前よりも若干、楽観的になったにすぎない。リスクは引き続き極めて高い」と指摘した。
これまでは新型コロナの流行でブレグジットや貿易摩擦を巡る問題が隠れていたが、今や再び表面化しつつあると述べた。
インデルガン氏は「これらは相当なリスクではあるが、最大のリスク要因は新型コロナであり、あらゆることがコロナ次第となっている」とし「感染抑制のための制限措置が小規模かつ一部地域に限定されるものであれば、第2波の影響は対応可能だ。しかし、これより広範囲な規制となれば、経済的な影響は大きなものになろう」との見方を示した。
2021年のGDPについては、スポーツイベント収入の調整後ベースで3.8%増と予想し、前回予想の4.9%増から引き下げた。
SECOは、スイスの成長率がコロナ禍前の水準に戻るのは2021年末にかけてであり、新型コロナの感染再拡大で広範囲のロックダウンが再度導入されるような事態に陥らないことが前提になる、とした。
*内容を追加しました。
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