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米ゴールドマン、財務目標の変更検討 新型コロナ受け

ロイター / 2020年10月12日 23時32分

米金融大手ゴールドマン・サックス・グループが、年初に設定した財務目標の変更を検討していることが、アナリストや内部関係者の話で分かった。ニューヨークで2018年12月撮影(2020年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 12日 ロイター] - 米金融大手ゴールドマン・サックス・グループ が、年初に設定した財務目標の変更を検討していることが、アナリストや内部関係者の話で分かった。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受け、ビジネスモデルの改革がうまく進んでいないという。

ゴールドマンは今年1月、初の投資家向け説明会を開催し、個人向け事業の拡大など意欲的な長期目標を発表。今後3年間で60%の効率性比率を目指すほか、自己資本利益率(ROE)で13%以上、有形株主資本利益率(ROTE)で14%以上を見込んだ。

ただ、パンデミックが経済的打撃となり、ローン需要を圧迫。市場のボラティリティー上昇に伴い、トレーディング収入は急増したものの、他の取り組みは停滞している。

ビオラ・リスク・アドバイザーズの銀行アナリスト、デビッド・ヘンドラー氏は「ワクチンによる治療法がなければ、ゴールドマンが目標を達成することはない」と指摘。ウェルスマネジメント部門でも個人向け部門でも遅れを取っていると述べた。

ゴールドマンは14日に第3・四半期決算を発表するが、目標を変更しないと見込まれている。

ただ、関係者は来年1月に目標を変更する可能性があると指摘。アナリストもすでに目標変更を想定しており、パンデミックによる財務面への影響を巡り、ソロモン最高経営責任者(CEO)ができることはほとんどないと指摘している。

UBSのアナリスト、ブレナン・ホーケン氏は直近のリポートで、ゴールドマンのROTEが今後数年間で12%を超えることはないと見込まれている上、効率性比率のコンセンサスは2024年で63.2%となっており、目標に対する信頼性の欠如を示しているとした。

一方、トレーディング収入は年末まで高水準を維持し、ゴールドマンの業績に寄与するほか、21年にはコスト削減の効果が現れるとの声もある。

ゴールドマンは自動化を推進しており、主にバックオフィスの職員を中心に「緩やかな」人員削減を行っている。関係者によると、パンデミックの長期化により自動化が加速し、より多くの人員削減につながる可能性が高いという。

オデオン・キャピタルのアナリスト、ディック・ボーブ氏は、ゴルードマンはパンデミック前の目標を達成しないかもしれないが、「全体的に見れば、適切なタイミングで正しい方向に向かっている」と述べた。

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