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米利回り上昇でドル高、来週のFOMCに注目=NY外為

ロイター / 2021年3月13日 7時15分

ニューヨーク外為市場では、米国債利回りが再び上向いていることを受け、ドルが上昇した。写真は2015年、ワシントンで撮影された米紙幣(2021年 ロイター/Gary Cameron/File Photo)

[ニューヨーク 12日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、米国債利回りが再び上向いていることを受け、ドルが上昇した。国債利回り上昇に何らかの言及があるか、16─17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目が集まっている。

市場ではこのところ、消費需要が積み上がっている中で大規模な景気支援策が実施され、インフレが高進するとの懸念が出ている。こうした中、労働省が朝方発表した2月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比0.5%上昇。前年同月比では2.8%上昇し、2018年10月以来、2年4カ月ぶりの大幅な伸びとなった。

米国では11日、1兆9000億ドル規模の新型コロナウイルス追加経済対策法が成立。バイデン大統領は同日夜のテレビ演説で、州政府などに対し5月1日までに全ての成人にワクチン接種をできるよう指示する方針を示したと明らかにした。

景気見通しを巡る楽観的な見方が台頭していることで、米国債利回りの上昇はオーバーナイトの取引に続き、米国時間に入っても継続。10年債利回りは一時1.6420%と、約1年ぶり高水準を付けた。

BKアセットマネジメントのマネジング・ディレクター、キャシー・リエン氏は「国債利回りはかなり力強く上昇していたが、卸売物価指数が予想を幾分か上回ったことで、上昇が加速した」と指摘。欧州中央銀行(ECB)が債券買い入れ加速を決定し、一段とハト派的になる中、米国債利回り上昇はおおむねドル支援要因になっていると述べた。

ECBは11日の理事会で、利回り上昇に歯止めをかけ、景気を支援するために、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の買い入れを次の四半期に拡大すると決定した。

主要6通貨に対するドル指数は0.25%高の91.668。

ユーロ/ドルは0.3%安の1.19505ドル。ドル/円は約0.52%高の109.050円。

高リスク通貨は軟調。対米ドルで豪ドルは0.35%、ニュージーランドドルは0.68%、それぞれ下落した。

暗号資産(仮想通貨)ビットコインは1.1%安の5万7150.97ドル。

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