トヨタの今期営業益は13.8%増の2.5兆円へ、コロナからの回復見込む
ロイター / 2021年5月12日 15時23分
5月12日、トヨタ自動車は2022年3月期の連結業績予想(国際会計基準)について、営業利益が前期比13.8%増の2兆5000億円となる見通しと発表した。写真は上海で4月撮影(2021年 ロイター/Aly Song)
[東京 12日 ロイター] - トヨタ自動車は12日、2022年3月期の連結業績予想(国際会計基準)について、営業利益が前期比13.8%増の2兆5000億円となる見通しと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響から、販売が順調に回復する見込み。
アナリスト24人による市場予想の平均値(IBESのコンセンサス予想、2兆6480億円)は下回った。
今期の純利益は前期比2.4%増の2兆3000億円、売上高に相当する営業収益は同10.2%増の30兆円を見込む。
今期業績予想の前提となる為替レートは1ドル=105円(前期は106円)、1ユーロ=125円(同124円)。
<日本・北米・中国では「想定より早期に回復」>
近健太・最高財務責任者(CFO)はオンライン会見で、コロナ感染拡大の影響について、主力市場の日本、北米、中国では「想定より早く回復してきている」との認識を示した。インドなど感染拡大が深刻化している地域はあるが、世界全体としては「スローではあるが、回復してきている」と述べた。
世界的な半導体需給の逼迫に関しては、近CFOは「足元で数十万台といった大きな影響が出るとは現時点で見通してはいないが、予断を許さない状況」と説明し、今期業績予想には「リスクとして織り込んでいる」と語った。
日野自動車、ダイハツ工業を含むグループ世界販売計画(小売ベース)は1055万台(前期は992万台)。このうち、北米が272万台(前期は231万台)、アジアが136万台(前期は122万台)、日本が217万台(前期は212万台)をそれぞれ見込む。
同時に発表した21年3月期連結決算では、営業利益が前の年に比べて8.4%減の2兆1977億円となった。コロナ感染拡大の影響により、新車需要が低迷した。
*内容を追加して再送します。
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