ECBは来週ガイダンス見直しへ、政策支援継続を=副総裁
ロイター / 2021年7月12日 22時41分
7月12日、欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は、インフレ率は年末まで上昇すると予想し、インフレ見通しのリスクは上向きとの認識を示した。独フランクフルトのECB本部で2016年3月撮影(2021年 ロイター/Kai Pfaffenbach)
[フランクフルト/ロンドン 12日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は12日、ECBがインフレ目標を変更したことを受けて、来週の理事会では、今後の政策の方向性に関する新たなフォワードガイダンスについて協議するとの見通しを示した。
シンクタンク、公的通貨金融機関フォーラム(OMFIF)主催のイベントで「来週は、物価安定の新たな定義を盛り込んだ新しいフォワードガイダンスについて協議する」と発言。「フォワードガイダンスの文言を修正し、物価安定の新たな定義を盛り込む必要がある」と述べた。
ECBは先週、戦略見直しで、インフレ目標を「2%に近いが、それを下回る水準」から、中期的に2%を目指す対称的なインフレ目標に変更した。
インフレ率は年末まで上昇すると予想し、インフレ見通しのリスクは上向きとの認識を表明。域内でムードの改善が見られるものの、一部で新型コロナウイルスの感染力の高い変異株が広がるなど、状況はなお脆弱とした上で、「良好な資金調達環境を維持する必要があり、財政・金融刺激策の解除は非常に慎重かつ緩やかに行わなければならず、時期尚早であってはならない」と強調した。
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