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台湾の鴻海、第4四半期は減収予想 半導体不足で

ロイター / 2021年11月12日 19時17分

台湾の電子製品受託生産大手、鴻海(ホンハイ)精密工業が12日発表した第3・四半期決算は、純利益が市場予想を上回った。写真は台北で昨年6月撮影(2021年 ロイター/Ann Wang)

[台北 12日 ロイター] - 台湾の電子製品受託生産大手、鴻海(ホンハイ)精密工業は12日、スマートフォンを含む主力のコンシュマーエレクトロニクス部門の第4・四半期の売上高が、前年比で15%以上減少すると予測した。世界的な部品不足が背景。

全体の売上高は3─15%減少する見通しという。リフィニティブによると、アナリスト予想は11%減。

劉揚偉会長は、2022年の売上高見通しについて慎重な見方をしていると表明。新型コロナウイルスの流行、インフレ、地政学リスク、供給網を巡る不透明感を理由に挙げた。

同会長は「供給不足がなければ」第4・四半期の売上高予想が今回発表した水準を上回っていた可能性があると述べた。

同会長は、電源管理半導体の供給が依然としてタイトだと指摘。世界的な半導体不足が、従来の予想を超えて来年第2・四半期以降も続く可能性があると指摘した。

同社は以前、世界的な半導体不足の影響はごくわずかだが、アジアの新型コロナ感染拡大で供給網が混乱する恐れがあるとの見方を示していた。

同社が発表した第3・四半期決算は、純利益が市場予想を上回った。新型コロナウイルスの流行で在宅勤務が続く中、スマートフォンの需要が好調だった。

第3・四半期の売上高は前年比9%増。純利益は前年比20%増の369億8000万台湾ドル(13億3000万ドル)だった。リフィニティブがまとめた市場予想の317億3000万台湾ドルを上回った。

アナリストは、アップルのiPhoneの好調な販売が、鴻海の第3・四半期の業績を押し上げると予想していた。同社は、最新モデルであるiPhone13を含め、組み立ての75%以上を受注したという。

ただ、アナリストは、供給網の問題で短期的に受注をさらに増やすのは難しいかもしれないとの見解を示していた。

富邦リサーチは8日付のリポートで「鴻海のiPhone13出荷は、短期的に引き続き半導体不足の影響を受けるだろう。アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)も(決算会見で)その点を確認していた」と述べた。

鴻海は、電気自動車(EV)事業が2022年第3・四半期の収入に寄与すると予測。早ければ、米新興電気自動車(EV)メーカー、ローズタウン・モーターズとの提携の下で、22年第3・四半期にも米国で生産を開始できる可能性があるという。

同会長は、中東、インド、欧州などの地域でもEV事業で企業と提携し「地元市場に供給する」ことを検討しているとも述べた。詳細には触れなかった。

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