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英アストラゼネカ第3四半期、コロナワクチンが利益を小幅押し上げ

ロイター / 2021年11月12日 19時32分

英製薬大手アストラゼネカが12日発表した第3・四半期決算によると、新型コロナウイルスワクチンの販売が利益をわずかに押し上げた。写真はイメージ。3月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)

[12日 ロイター] - 英製薬大手アストラゼネカが12日発表した第3・四半期決算によると、新型コロナウイルスワクチンの販売が利益をわずかに押し上げた。

ワクチン販売は10億5000万ドルだった。新規注文により「適度な収益性」に移行するとした。

同社は新型コロナが流行している間はワクチンで利益を上げないと表明している。

総売上高は為替レートの影響を除いたベースで47%増の97億4000万ドルだった。米製薬会社アレクシオンの買収も寄与した。

中核利益は1株当たり1.08ドル。新型コロナワクチンが0.01ドル寄与した。アレクシオンの統合費用に加え、2012年に買収した腎臓病治療薬に関連して12億ドルの評価損を計上した。新薬開発への投資で全体のコストも増加した。

リフィニティブIBESによると、アナリスト予想の平均は1株利益が1.28ドル、売上高は94億ドルだった。

主力製品であるがん、希少疾病、心臓疾患の治療薬の一部が不振だった。肺がん治療薬「タグリッソ」は中国での価格引き下げにより売上高が予想を下回った。一方、喘息治療薬「シムビコート」は新興市場で好調だった。

第4・四半期は新型コロナワクチンにより限定的な利益が出る見込みで、抗体カクテル薬関連のコストを補うと説明した。

通年の利益予想は据え置いた。

第4・四半期のワクチン販売も含めた2021年の増収率は20%台半ばから後半になる見通し。従来予想は20%台前半だった。

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