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世界石油需要予想を据え置き、経済堅調で=OPEC月報

ロイター / 2023年9月13日 0時25分

石油輸出国機構(OPEC)は12日に発表した月報で2023年の世界石油需要が前年より日量244万バレル増、24年に日量225万バレル増になるとの8月の見通しを据え置いた。2016年9月撮影(2023年 ロイター/Ramzi Boudina/File Photo)

[ロンドン 12日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)は12日に発表した月報で2023年の世界石油需要が前年より日量244万バレル増、24年に日量225万バレル増になるとの8月の見通しを据え置いた。高水準の政策金利やインフレの高止まりなどの逆風にもかかわらず、主要国経済が予想されていたより堅調なのが要因。

中国が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)対策として導入していた厳しい制限を解除したことが、23年の石油需要が増えるとの見通しを後押ししている。OPECは24年も相対的に上向きの見通しを維持し、国際エネルギー機関(IEA)などの予測よりも力強い需要増を見込んでいる。

OPECは報告書で「特に観光と航空旅行の回復、堅調な自動車移動を踏まえると、現在の世界的な経済成長が石油需要をけん引すると予想される」とし、「23年の世界石油需要は新型コロナ禍前の水準を超える」との見方を示した。

月報を受け、北海ブレント先物は一時1バレル=91.82ドルを付け、年初来高値を更新した。

OPECは23年の世界経済成長率見通しを2.7%、24年も2.6%にそれぞれ据え置いた。今年上半期が堅調だったのと、第3・四半期に入っても世界的に安定した成長傾向が続いたことが要因としている。

OPECは「新興のアジア、特にインドやブラジル、ロシアはさらに上振れする可能性がある」とし、「もしも米国が現在の勢いを維持し続ければ、成長率は予想を上回る可能性がある」とも指摘した。

また月報によると、OPECの8月の産油量は11万3000バレル増の2745万バレルとなった。サウジアラビアの自主減産などにもかかわらず、イランやナイジェリアの産油量が増加したことが寄与した。

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