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ECBの来年物価上昇率見通し3%超に、追加利上げ後押しか=関係者

ロイター / 2023年9月13日 7時47分

 欧州中央銀行(ECB)は最新の見通しで来年のユーロ圏の物価上昇率を3%超と想定している。内部の議論に詳しい関係者の1人が12日、ロイターに明かした。写真はフランクフルトのECBで3月撮影(2023年 ロイター/Heiko Becker)

Francesco Canepa

[フランクフルト 12日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は最新の見通しで来年のユーロ圏の物価上昇率を3%超と想定している。内部の議論に詳しい関係者の1人が12日、ロイターに明かした。

ユーロ圏では物価高止まりが続く一方、景気後退懸念も高まり、13─14日のECB理事会では政策金利が据え置かれるか、25ベーシスポイント(bp)の追加利上げが決まるか、市場の見方は割れている。

こうした中で関係者の話では、ECBの事務方が13日の理事会に提出する最新見通しは、来年の物価上昇率が3%を上回っている。これは6月時点の3%ちょうどから上方修正され、ロイターがまとめたエコノミスト予想の2.7%も上回る。以前考えられていたよりもインフレ抑制が難しくなる可能性が改めて認識された形で、追加利上げを後押しする材料になりそうだ。

関係者によると、今年の来年のユーロ圏経済成長率はいずれもほぼ市場予想並みに引き下げられる見通し。

ロイターがまとめたエコノミスト予想では、今年の成長率は0.6%、来年は0.9%となっている。

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