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ブラジルCPI、9月は前年比+5.19%に加速 予想は下回る

ロイター / 2023年10月12日 10時32分

ブラジル地理統計院(IBGE)が11日発表した9月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.26%上昇し、ロイターがまとめたエコノミスト予想の0.34%を下回った。写真は、ブラジル・リオデジャネイロの大型店舗内の様子。2009年12月4日に撮影。(2023年 ロイター/Sergio Moraes/File Photo)

[サンパウロ 11日 ロイター] - ブラジル地理統計院(IBGE)が11日発表した9月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.26%上昇し、ロイターがまとめたエコノミスト予想の0.34%を下回った。

前年同月比では5.19%上昇で、9月中旬の5.00%を上回った。ベース効果で加速が予想されていたが、エコノミスト予想の5.34%は下回った。

IBGEは、9月はガソリン価格上昇に伴う輸送コスト上昇に押し上げられたと指摘。住宅・個人支出も上昇したが、食品・飲料価格の低下が上昇圧力緩和に貢献したという。

パンテオン・マクロエコノミクスの中南米担当主任エコノミスト、アンドレス・アバディア氏は「基調的な圧力は制御されている。インフレ率はここ数カ月やや上昇しているが、好ましい状況が続いている」と述べた。

ブラジル中央銀行は8月に利下げサイクルを開始した。キャピタル・エコノミクスの進行市場チーフエコノミスト、ウィリアム・ジャクソン氏は、9月はブラジルの「ミニインフレサイクル」のピークだったとの見方を示した上で、今後数カ月で再び減速し、利下げ継続が可能になるだろうと指摘。

ただ、「サービス価格は上昇しており、インフレが予想ほど鈍化せず、緩和サイクルが限定されるとのわれわれの見方が裏付けられた」と述べた。

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