国内企業物価9月は2.0%上昇、伸び率縮小9カ月連続
ロイター / 2023年10月12日 11時2分
日銀が12日発表した9月の企業物価指数(CGPI)速報によると、国内企業物価指数は119.3となり、前年同月比2.0%上昇した。企業間で値上がり分を価格転嫁する動きが鈍り、伸び率は9カ月連続で縮小した。写真は、製鉄所内の生産ライン。2018年3月31日に千葉県君津市で撮影。(2023年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
Takaya Yamaguchi
[東京 12日 ロイター] - 日銀が12日発表した9月の企業物価指数(CGPI)速報によると、国内企業物価指数は119.3となり、前年同月比2.0%上昇した。企業間で値上がり分を価格転嫁する動きが鈍り、伸び率は9カ月連続で縮小した。前年比のプラス幅は2021年3月以来の水準に戻った。
ロイターがまとめた予測中央値は前年比2.3%の上昇で、公表されたプラス幅は予想を下回った。
前年比のプラスに寄与したのは引き続き「飲食料品」が大きい。原材料や包装資材、エネルギーコストなどの上昇を転嫁する動きが目立った。「パルプ・紙・銅製品」で原材料や燃料費上昇を転嫁する動きが出たほか、「窯業・土石製品」でも、生産時のエネルギー価格や輸送にかかる燃料・人件費を転嫁する動きが広がった。前年比プラスは2年7カ月連続となる。
全515品目のうち8割超の424品目が前年同月から上昇し、下落したのは84品目だった。もっとも差し引き品目が340となったことを受けて、日銀では「昨年12月から(今年)2月は差し引き400品目超だったことに比べ、やや落ち着きがみられる」としている。
前月8月との比較では0.3%の下落に転じた。政府がガソリン補助金の延長に踏み切ったことに加え、エネルギー市況の下落影響が遅れて出た。原材料価格の下落を反映して値下げする動きも一部に出ている、という。
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