仏電力ＥＤＦ従業員、11日夜からスト入り 13日は全土で運輸・教員スト

　１０月１１日、フランス電力（ＥＤＦ）は、一部従業員が１１日夜から賃金や年金、労働条件の待遇改善を求めてストライキを実施すると明らかにした。写真はＥＤＦのロゴ。パリで７月撮影（２０２３年　ロイター／Benoit Tessier）

Forrest Crellin

[パリ １１日 ロイター] - フランス電力（ＥＤＦ）は、一部従業員が１１日夜から賃金や年金、労働条件の待遇改善を求めてストライキを実施すると明らかにした。同国では、１３日に運輸関連の労働者や教師などが全国ストを実施する予定。

１２日のＥＤＦでのストは、発電部門に限定される見込み。

調査会社クプラーのアナリストによると、現在需要を満たすのに十分な電力供給があり、天候も週末まで温暖な気候が続く予想であるため、電力市場への影響はほとんどない見通しだという。

電力関連労組もＸ（旧ツイッター）で、物価上昇に連動した基本給を求めるストを通告。ただ、労組代表者は予想される停電の規模について現時点でコメントしていない。

米石油大手エクソンモービルや仏石油大手トタルエナジーズの仏労働総同盟（ＣＧＴ）代表は、ＣＧＴがストを行う予定はないものの、組合員はデモ行進へ自由に参加できると述べた。

トタルのＣＧＴ代表は「業務への影響は限定的にしなくてはならない」と指摘した。

フランスではこの１年、エクソンやトタルの石油貯蔵施設や製油所のストで燃料供給が制限され、給油所が何度もガソリン不足に陥った。