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原油先物続落、米在庫増や供給不安緩和で

ロイター / 2023年10月12日 11時48分

 10月12日、アジア時間の原油先物は続落。米原油在庫の予想以上の積み増しや供給不安緩和で売りが先行している。写真はパキスタンのカラチにあるガソリンスタンドで9月撮影(2023年 ロイター/Akhtar Soomro)

Trixie Yap

[シンガポール 12日 ロイター] - アジア時間の原油先物は続落。米原油在庫の予想以上の積み増しや供給不安緩和で売りが先行している。

北海ブレント先物は0138GMT(日本時間午前10時38分)時点で0.41ドル(0.48%)安の1バレル=85.41ドル。米WTI先物は0.49ドル(0.59%)安の83ドル。

市場関係者によると、米石油協会(API)の週間統計で原油在庫は約1290万バレル増と、市場予想の50万バレル増を大きく上回った。

INGのアナリストは顧客向けノートで、製油所の稼働率がメンテナンスのために低下したことがおそらく在庫増につながったと分析。投資家心理にはマイナスとした。

JPモルガンのアナリストは「燃料価格はインフレ調整後の価格で示されているよりも、消費者に痛みをもたらす水準に近づいているのかもしれない。これに対応して消費者が燃料消費を抑える動きがすでにある」と述べた。

一方、中東情勢緊迫化で原油供給が逼迫するとの懸念は一段と和らぎ、相場の下押し圧力になっている。

ANZのアナリストはイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘による原油相場への影響が限定的との兆候があるため、原油価格は続落していると指摘した。

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