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午前の日経平均は続伸、米長期金利の低下が追い風

ロイター / 2023年10月12日 12時18分

 10月12日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比386円77銭高の3万2323円28銭と、3日続伸した。写真は都内にある東京証券取引所で2015年7月撮影(2023年 ロイター/Yuya Shino)

Mayu Sakoda

[東京 12日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比386円77銭高の3万2323円28銭と、3日続伸した。米長期金利の低下を受けて、11日の米国株式市場で主要3株価指数が上昇した流れを引き継いだ。前日に好決算を発表した銘柄を物色する動きもみられ、日経平均、TOPIXともに前場を通して底堅く推移した。

日経平均は184円高と続伸スタートした後も上値を伸ばし、455円高の3万2392円06銭で高値を付けた。米長期金利の低下で日経平均の指数寄与度の高い銘柄が軒並み上昇したほか、前日に決算を発表した小売りや外食銘柄の物色もみられた。時間外取引での米株先物3指数やアジア株が底堅く推移したことも追い風となった。

米連邦準備理事会(FRB)が11日公表した9月19─20日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、金融市場の引き締まりや世界的な経済成長の鈍化、労働組合のストライキなどが成長と雇用にリスクをもたらしたと指摘。取り組むべき課題はインフレリスクだけではないとの認識を示し、追加利上げの前に政策決定を「慎重に進める」との意見が列挙されていた。

大和証券の柴田光浩シニアストラテジストは「雇用統計を通過し、FRBの慎重なスタンスも明らかになり、投資家のセンチメントが改善、市場は冷静さを取り戻しつつある」との見方を示した。

TOPIXは0.99%高の2330.63ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆9917億6900万円だった。東証33業種では、値上がりは電気機器、機械、輸送用機器、医薬品などの23業種で、値下がりは鉱業、石油・石炭製品などの10業種だった。

主力株では、東京エレクトロン、アドバンテスト、信越化学工業などの半導体関連株が軒並み上昇。レーザーテックは連日の大幅高で4%超高となった。市場では米長期金利の低下のほか、台湾積体電路製造(TSMC)、オランダの半導体製造装置メーカーASMLの決算を来週に控える中、設備投資への期待が高まっているとの声があった。

前日に好決算を発表したイオン、サイゼリヤ、吉野家ホールディングスなどが大幅高となった。半面、INPEXなどの石油関連株、日本郵船、商船三井などの海運株は利益確定売りに押された。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1109銘柄(60%)、値下がりは642銘柄(34%)、変わらずは85銘柄(4%)だった。

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