台湾、イスラエルとハマスの戦闘分析へ 国防相「情報活動が鍵」

台湾の邱国正国防部長（国防相）は１２日、イスラム組織ハマスによるイスラエルへの奇襲攻撃から教訓を得るためタスクフォースを立ち上げたと明らかにした。写真は11日、イスラエル南部スデロットの町をパトロールするイスラエル兵（２０２３年　ロイター/Violeta Santos Moura）

Yimou Lee　Ben Blanchard

[台北 １２日 ロイター] - 台湾の邱国正国防部長（国防相）は１２日、イスラム組織ハマスによるイスラエルへの奇襲攻撃から教訓を得るためタスクフォースを立ち上げたと明らかにした。

中国は自国の一部と主張する台湾への軍事的・政治的圧力を強めており、昨年８月以降に台湾周辺で２度の大規模軍事演習を実施している。

中国が台湾に侵攻するには海峡を越える必要があるなど、台湾が直面する脅威はイスラエルとハマスの状況と大きな違いがあるものの、戦闘勃発を受けて中国による攻撃の可能性が意識されている。

邱氏はイスラエルとハマスの衝突から何を学んだか記者団に問われ、状況を注視するためタスクフォースを設置したと説明。その上で「（最初の教訓は）情報活動が非常に重要だということだ。情報があれば多くの対策を講じることができる。戦争を回避することもできる」と述べた。

また、イスラエルとハマスの戦闘は戦争の恐ろしさを示しているとし、台湾軍は戦闘態勢の強化に取り組んでいるが、戦争を回避するのは誰もが共有する期待だと述べた。