ヘッジファンド、金利上昇で投資家はリターン改善予想＝調査

　１０月１１日、ＢＮＰパリバの調査によると、高金利の長期化見通しを背景に、投資家はヘッジファンドのリターン上昇を予想している。ニューヨークで２０２０年撮影（２０２３年　ロイター/Carlo Allegri）

Nell Mackenzie

[ロンドン １１日 ロイター] - ＢＮＰパリバの調査によると、高金利の長期化見通しを背景に、投資家はヘッジファンドのリターン上昇を予想している。

中銀がインフレ抑制に取り組む中、主要先進国の金利は２０２１年後半から急上昇。米経済の底堅さもあって、金利は当初の予想よりも長期的に上昇するとの見方が強まっている。

調査によると、投資家はヘッジファンドが平均１９カ月以内に年平均９．７５％のリターンを上げると予想し、６．８５％から上昇した。

一方、ヘッジファンド自身は、この水準のリターン達成にはもっと時間がかかるとみており、最長で２９カ月を想定している。

ＢＮＰパリバの資本導入部門グローバルヘッドであるマーリン・ナイドゥ氏は「ヘッジファンドが金利上昇環境でキャッチアップするにはタイムラグがある。投資家が待てるかどうかが問題だ」と述べた。