中東情勢、世界経済を暗くする「新たな雲」＝ＩＭＦ専務理事

国際通貨基金（ＩＭＦ）のゲオルギエワ専務理事は１２日、イスラエルとイスラム組織ハマスの紛争は「悲痛」と述べた上で、既に低迷している世界経済の見通しをさらに暗くする可能性があるとの見方を示した。マラケシュで１２日撮影。（2023年　ロイター/Susana Vera）

[マラケシュ（モロッコ） １２日 ロイター] - 国際通貨基金（ＩＭＦ）のゲオルギエワ専務理事は１２日、イスラエルとイスラム組織ハマスの紛争は「悲痛」と述べた上で、既に低迷している世界経済の見通しをさらに暗くする可能性があるとの見方を示した。

ＩＭＦ・世界銀行の年次総会での記者会見で「情勢がどのように進展し、特に石油市場にどのような影響を及ぼすのか注視している」と指摘。原油価格が変動し、各種市場に一定の反応が見られるが、経済への影響を予測するのは時期尚早とした。

「これは明らかに、世界経済を暗くする新たな雲であり、もちろん必要のないものだ」と語った。