英中銀、追加利上げの是非は微妙な問題＝ピル氏

イングランド銀行（英中央銀行）のチーフエコノミスト、ヒュー・ピル氏は１２日、追加利上げが必要かどうかはさらに微妙な問題になっているとの認識を示した。９月撮影。（2023年　ロイター/Suzanne Plunkett）

Balazs Koranyi

［マラケシュ（モロッコ）　１２日　ロイター］ - イングランド銀行（英中央銀行）のチーフエコノミスト、ヒュー・ピル氏は１２日、追加利上げが必要かどうかはさらに微妙な問題になっているとの認識を示した。

同氏はモロッコで開催中の国際通貨基金（ＩＭＦ）会合で行われたパネル討論で「この２年間、多くのことを行ってきた。この政策の多くはまだ浸透していない」と発言。

「十分な措置を講じたか、追加措置が必要かはさらに微妙な均衡の問題になりつつある。ただインフレ率を持続的に２％にするため、必要なことを行っていく」と述べた。

利下げ時期について話すのは時期尚早だとも発言。中銀は金利を一定期間、高水準に据え置く可能性が高いとの認識を改めて示した。

市場は中銀が１１月２日に８０％近い確率で金利を据え置くと予想している。