ユーロ圏の労働市場に説明困難な変化＝オーストリア中銀総裁

欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会メンバーのホルツマン・オーストリア中銀総裁は１２日、労働市場は金融政策の伝達上、広範な影響を及ぼし得るが、ユーロ圏では理解に苦しむ変化が起きていると指摘した。３月撮影。（2023年　ロイター/Leonhard Foeger）

［マラケシュ　１２日　ロイター］ - 欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会メンバーのホルツマン・オーストリア中銀総裁は１２日、労働市場は金融政策の伝達上、広範な影響を及ぼし得るが、ユーロ圏では理解に苦しむ変化が起きていると指摘した。

ホルツマン氏は会合で、ユーロ圏では経済が低迷し金利が急上昇しているにもかかわらず、労働市場は依然として逼迫し、「驚くべきことに」労働参加率は上昇していると述べた。

肉体労働の役割が変わりつつあり、パンデミック後は労働時間がより短いほうが好まれ、若い世代が労働力として働くようになったことで、労働習慣が大きく変わってきていると指摘。「変革の一つのパターンがある。それは説明するのが難しく、伝達の主要な部分でもある」と述べた。