米国務長官、イスラエル訪問 ネタニヤフ首相と会談し支持表明
ロイター / 2023年10月13日 2時29分
ブリンケン米国務長官は12日、イスラム組織ハマスの攻撃で多くの犠牲者が出たイスラエルを訪問し、テルアビブでネタニヤフ首相と会談した。会談後の共同記者会見で、米国はイスラエルの「側にいる」と述べ、イスラエルに対する支持を表明した。写真はテルアビブでネタニヤフ首相と会談した後に同首相との共同記者会見を行うブリンケン国務長官(2023年 ロイター/Jacquelyn Martin)
Humeyra Pamuk
[テルアビブ 12日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は12日、イスラム組織ハマスの攻撃で多くの犠牲者が出たイスラエルを訪問し、テルアビブでネタニヤフ首相と会談した。会談後の共同記者会見で、米国はイスラエルの「側にいる」と述べ、イスラエルに対する支持を表明した。
ブリンケン長官は「あなた方は自力で自分を守れるほど強いかもしれないが、米国がいる限りその必要はない。われわれは常にあなた方の側にいる」と語った。
ハマスの攻撃で少なくとも25人の米国人が死亡したとも明らかにした。
さらに、イスラエルは国境を越えた攻撃が再び起きないよう、自国を守る義務があるとしつつも、報復の自制も促した。「われわれ民主主義国家はたとえ困難であっても、異なる基準を目指し、テロリストと一線を画す」と強調し、「民間人への被害を回避するために可能な限りの予防措置を講じることが重要だ」と述べた。
また、イスラエルの防衛面でのニーズの変化に伴い、それが満たされるよう、米政府が議会と連携していく構えも示した。
このほか、自身の祖父がロシアでのポグロム(ユダヤ人迫害)から逃れたほか、義父はナチス・ドイツの強制収容所から生還したと述べ、「ハマスによる虐殺がイスラエルのユダヤ人、そして世界中のユダヤ人にとっていかに痛ましいものか、私は個人的なレベルで理解している」と語った。
イスラエル訪問後、ブリンケン長官はヨルダンに向かい、アブドラ国王とパレスチナ自治政府のアッバス議長と会談する。その後、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、エジプト、カタールを訪問する。
中東歴訪で、米国人を含め、ハマスに人質に取られている人々の解放を支援し、イスラエル軍の地上部隊投入の可能性を控え、ガザの市民が安全に退避する人道回廊の確保について協議する見通し。また、ハマスを後押しするイランの干渉抑止に向けたメッセージを送りたい考え。
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