1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

欧州市場サマリー(12日)

ロイター / 2023年10月13日 5時32分

   <ロンドン株式市場> 反発して取引を終えた。米国の金利がピークに達したとの期待感を背景に原油価格が値上がりしたのを受け、石油株が買われた。

ただ、米国の9月の消費者物価指数(CPI)がまちまちの内容だったことから、FTSE100種指数は伸び悩んだ。米CPIは上昇したが、基調的なインフレ圧力は着実に緩和し、米連邦準備理事会(FRB)が次回の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送るとの見方を支えた。

原油価格が堅調だったことから、FTSE350種石油・ガス株指数は1.88%上昇した。

飲食のレストラン・グループは36.1%と急上昇。米プライベートエクイティ(PE)会社のアポロ・グローバルによる5億600万ポンド(6億2340万ドル)での買収に合意したことが買い材料となった。

英国立統計局(ONS)が12日発表した8月の国内総生産(GDP)成長率は市場予想と一致したが、7月のGDPは下方修正された。これを受けて英ポンドがドルに対して下落したことも、輸出企業が多くを占めるFTSE100種指数を支援した。

英銀大手のバークレイズは3.1%安。C・S・ベンカタクリシュナン最高経営責任者(CEO)がポッドキャストで、取引活動の停滞と金利の頭打ちが銀行利益を一段と圧迫する可能性があると話したことが嫌気された。

中型株で構成するFTSE250種指数は0.23%下落。運輸会社のモビコが27.5%と大幅に下げた。高コストの影響で今年の利益見通しを下方修正し、配当を停止したことが売り材料となった。

ロンドン株式市場:[.LJP]

<欧州株式市場> 続伸して取引を終えた。米国の9月の消費者物価指数(CPI)が予想より上昇したことを受けて上げ幅が縮まった。

インタラクティブ・ブローカーズのチーフストラテジスト、スティーブ・ソスニック氏は「本日発表された米CPIは強気姿勢を維持するには必ずしも十分ではなかった」との見方を示した。

9月の米CPIは前月比0.4%、前年同月比3.7%それぞれ上昇。市場予想は前月比0.3%上昇、前年同月比3.6%上昇だった。

米金利がピークに達したとの見方を背景に原油価格が値上がりし、STOXX欧州600種石油・ガス株指数は1.31%上昇した。

デンマークの製薬大手ノボノルディスクは4.2%上げ、過去最高を更新した。臨床試験で糖尿病患者の腎不全治療の有効性を報告したことが引き続き材料視された。

デンマークのOMXコペンハーゲン20指数は2.27%上昇し、過去最高を更新した。

STOXX欧州600種メディア株指数は0.88%高。フランスの広告大手ピュブリシスが4.7%上昇し、2023年通期の売上高と利益率の見通しを引き上げたことが好感された。

ユーロ圏と米国の長期国債利回りは米CPI発表後に上昇した。金利に敏感な公益事業株指数は0.71%、不動産株指数は0.96%それぞれ下げた。

欧州株式市場:[.FJ]

<ユーロ圏債券> 国債利回りが上昇した。米国の9月の消費者物価指数(CPI)の伸びが予想を上回ったことで、米連邦準備理事会(FRB)が年内にあと1回の利上げを実施するとの観測が高まった。

米労働省発表の9月のCPIは前年比3.7%上昇と、伸びは8月から横ばいだったが、エコノミスト予想の3.6%を上回った。

バンク・オブ・アメリカ(BofA)グローバル・リサーチの米国エコノミスト、スティーブン・ジュノー氏は「2%のインフレ目標の達成に向けた道筋は順風満帆とは言い難く、FRBが政策を誤るとすれば、政策の過少な実施よりも、過度な実施の方が望ましいことが改めて確認された」と述べた。

CMEのフェドウオッチによると、FRBが10月31─11月1日の次回会合で政策金利を据え置く確率は約90%となっているが、12月の会合で利上げが決定される確率は約40%と、前日の約28%から上昇した。

欧州中央銀行(ECB)がこの日に公表した9月13─14日の理事会の議事要旨で、政策担当者らは証拠が決定的ではないにもかかわらず、インフレとの戦いでの決意を示すために利上げを決定していたことが判明。

INGのマクロ担当グローバル責任者、カーステン・ブルゼスキー氏は「インフレと政策金利を巡る見解の相違が拡大し、議論はこれまでに増して白熱化していたことが分かった」とし、「ECBは9月の理事会以降、追加利上げの可能性を残そうとしているが、最近の情勢を踏まえるとECBの立場は複雑になっている」と述べた。

独10年債利回りは6.5ベーシスポイント(bp)上昇の2.784%。一時は2.687%と、9月22日以来の低水準を付けていた。

イタリア10年債利回りは9.5bp上昇の4.759%。一時は4.631%と、9月25日以来の水準に低下していた。

独伊10年債利回り格差は2.5bp拡大の197bp。先週は209.2と、1月以来の水準に拡大していた。

独2年債利回りは5.5bp上昇の3.156%。

ユーロ圏金融・債券市場:[DE/BJ]

<為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード

ユーロ/ドル    1.0550 1.0618

ドル/円 149.70 149.17

ユーロ/円 157.98 158.43

<株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード

STOXX欧州600種 453.63 +0.47 +0.10 453.16

FTSEユーロファースト300種 1801.48 +2.94 +0.16 1798.54

ユーロSTOXX50種 4198.23 -2.57 -0.06 4200.80

FTSE100種 7644.78 +24.75 +0.32 7620.03

クセトラDAX 15425.03 -34.98 -0.23 15460.01

CAC40種 7104.53 -26.68 -0.37 7131.21

<金現物> 午後 コード

値決め 1874

<金利・債券>

米東部時間13時54分

*先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード

3カ月物ユーロ 96.03 -0.01 96.04

独連邦債2年物 105.05 -0.11 105.16

独連邦債5年物 115.99 -0.31 116.30

独連邦債10年物 129.16 -0.62 129.78

独連邦債30年物 123.46 -1.42 124.88

*現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード

独連邦債2年物 3.150 +0.054 3.105

独連邦債5年物 2.725 +0.054 2.658

独連邦債10年物 2.801 +0.058 2.726

独連邦債30年物 3.007 +0.063 2.914

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください