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EURIBORの参加銀行拡大で信頼性向上へ、運営団体が改革提案

ロイター / 2023年10月13日 7時48分

 欧州マネーマーケット協会(EMMI)は、EURIBOR(欧州銀行間取引金利)の改革を来年実施することを提案している。写真はユーロ紙幣。2022年7月撮影(2023年 ロイター/Dado Ruvic)

Marc Jones

[ロンドン 11日 ロイター] - 欧州マネーマーケット協会(EMMI)は、EURIBOR(欧州銀行間取引金利)の改革を来年実施することを提案している。算出の基になるスポットレートを提示してくれる銀行を増やし、指標としての信頼性をより高める狙いだ。

EURIBORは、ユーロ圏において住宅ローンや自動車ローンを含めた巨額の金融商品の指標として利用されている。

スポットレートの提示銀行は1999年時点で50行に上ったが、LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)の操作スキャンダルの影響などで脱落が相次ぎ、現在は19行に減ってしまった。

こうした中で銀行側の負担を減らす目的で、実際の取引がない場合に求められる特別な推計値の提示義務を廃止することが改革案の目玉だ。

EMMIのジャン・ルイス・シルマン最高経営責任者(CEO)はロイターに「われわれが切望しているのは(提示銀行を)より幅広くすることだ」と強調した。また具体的な銀行数の目標は念頭にないとしつつ、まだ参加が見られない地域から新たな銀行が加われば喜ばしいとの見方を示した。

シルマン氏によると、フィンランドやアイルランド、ギリシャは銀行間市場が活発だが、EURIBORにレートを提示している銀行はゼロとなっている。同氏はドイツからもドイツ銀行とDZバンク以外にも参加してほしいと述べた。

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