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FRBの資産圧縮は来年第3四半期に終了か=NY連銀調査

ロイター / 2023年10月13日 8時25分

 10月12日、ニューヨーク連銀がプライマリーディーラーに対して9月19―20日の連邦公開市場委員会(FOMC)前に実施した調査によると、米連邦準備理事会(FRB)によるバランスシート圧縮の取り組みが終了するのは来年第3・四半期で、資産規模は足元の約8兆ドルから6兆7500億ドルに減少すると予想されている。ニューヨークの連銀前で6月撮影(2023年 ロイター/Shannon Stapleton)

Michael S. Derby

[ニューヨーク 12日 ロイター] - ニューヨーク連銀がプライマリーディーラーに対して9月19―20日の連邦公開市場委員会(FOMC)前に実施した調査によると、米連邦準備理事会(FRB)によるバランスシート圧縮の取り組みが終了するのは来年第3・四半期で、資産規模は足元の約8兆ドルから6兆7500億ドルに減少すると予想されている。

FRBは昨年から、政策金利引き上げを補完する金融引き締めの一環として保有債券の満期償還と再投資縮小を通じて、これまでに資産規模を1兆ドル前後減らしている。

ただ利上げが打ち止めに近づいている中でもバランスシート圧縮、いわゆる量的引き締め(QT)がいつ終了するのかは、まだ不透明感が大きい。FRB当局者も、QTはしばらく継続し、金融システムの流動性(銀行の準備金)がFRBの短期金利調節を難しくする水準まで目減りする前に終わらせるとしか表明していない。

今回調査では、バランスシート圧縮が終了した時点の準備金は現在のおよそ3兆2000億ドルから2兆6250億ドルまで減るだろうとの見通しが示された。

バランスシート圧縮の引き金となる要因に関しては、景気後退の始まりから流動性のひっ迫、準備金が短期金利を押し上げかねない水準に達することなど、意見が分かれた。

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