パラマウント会長、スカイダンスとの合併交渉打ち切り

　６月１１日、米メディア大手パラマウント・グローバルのシャリ・レッドストーン会長が同社の経営権を映画製作会社スカイダンス・メディアに売却する交渉を打ち切ったと、関係筋が明らかにした。２０２３年９月撮影（２０２４年　ロイター/David Swanson）

Dawn Chmielewski

[ロサンゼルス １１日 ロイター] - 米メディア大手パラマウント・グローバルのシャリ・レッドストーン会長は１１日、同社の経営権を映画製作会社スカイダンス・メディアに売却する交渉を打ち切った。関係筋が明らかにした。

交渉は合意間近との見方が多く、パラマウント取締役会の特別委員会がスカイダンスの買収提案を協議する予定だった。

パラマウントとスカイダンスを統合させるために、レッドストーン氏はパラマウントの親会社であるナショナル・アミューズメンツをスカイダンスに売却するとみられていた。

ナショナル・アミューズメンツは経済的な条件で合意に達したが、他の問題で合意できなかったと説明した。詳細は明らかにしていない。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナル（ＷＳＪ）はレッドストーン氏がパラマウントを合併させずにナショナル・アミューズメンツの売却を進める公算が大きいとの見方を示した。

レッドストーン一族はナショナル・アミューズメンツを通じてパラマウントの議決権株式の７７％を保有している。