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英GDP、4月はゼロ成長 選挙控えた政権に逆風

ロイター / 2024年6月12日 20時6分

 6月12日、英国立統計局(ONS)が発表した4月の国内総生産(GDP)は前月比横ばいだった。写真は4月、ロンドンで撮影(2024年 ロイター/Maja Smiejkowska)

Andy Bruce William Schomberg

[12日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が12日発表した4月の国内総生産(GDP)は前月比横ばいだった。サービス業が好調だったが、雨天が多かったことも影響し建設業や製造業が低迷した。選挙を控えたスナク政権には悪材料となる。

英国では7月4日に国政選挙が実施される。世論調査では野党労働党がスナク首相の保守党に約20ポイントの差をつけてリードしている。

エコノミストもゼロ成長を見込んでいた。3月は0.4%増。前年比では0.6%増だった。

サービス業が好調でIT(情報技術)、専門職、科学分野が大きく伸びた。半面、製造業と建設業は前月比1.4%減少と、エコノミストの予想以上の落ち込みとなった。

2─4月は、1─3月比0.7%増加し約2年ぶりの高い伸びとなった。

ハント財務相は2─4月の伸びを受け「やるべきことはまだあるが、経済は転換点を迎えつつありインフレは正常なレベルに向かっている」と述べた。

キャピタル・エコノミクスのチーフエコノミスト、ポール・デイルズ氏は、4月の成長失速は建設と小売が天候不良の影響を受けたためで、景気後退に戻るリスクを高めるものではないと指摘。「金利と物価の上昇という経済成長への2つの足かせは今年弱まっていく。次期政権にとって経済的な追い風となるだろう」と述べた。

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