原油先物は上昇、米インフレ鈍化や旺盛な燃料需要受け
ロイター / 2024年7月12日 10時43分
7月12日、アジア時間の原油先物は上昇。世界最大の石油市場である米国で旺盛な燃料需要とインフレ圧力緩和の兆候が示されたことから投資家の信頼感が高まっている。写真は2022年6月、ロシア極東ナホトカで撮影(2024年 ロイター/Tatiana Meel)
[12日 ロイター] - アジア時間の原油先物は上昇。世界最大の石油市場である米国で旺盛な燃料需要とインフレ圧力緩和の兆候が示されたことから投資家の信頼感が高まっている。
0031GMT(日本時間午前9時31分)時点で、北海ブレント先物は0.37ドル(0.4%)高の1バレル=85.77ドル、米WTI原油先物は0.50ドル(0.6%)高の83.12ドル。
ともに過去2営業日も続伸していたが、北海ブレント先物は週間では約1%安と5週間ぶりに下落する見通し。WTIは週間ではほぼ横ばい。
米エネルギー情報局が(EIA)が10日発表した7月5日までの週の統計によると、ガソリン需要は日量940万バレルと、独立記念日の祝日を含む週としては2019年以来の高水準を記録。4週間平均のジェット燃料需要は20年1月以来の高水準だった。
WTI期近物の翌限月物に対するプレミアムが4月以来の水準に拡大し、短期的な供給逼迫を示唆している。
米労働省が11日発表した6月の消費者物価指数(CPI)は、前月比でマイナス0.1%と予想外に下落。早期の利下げ観測が高まった。
ANZのアナリスト、ダニエル・ハインズ氏は、利下げ観測がコモディティー(商品)セクター全体のセンチメントを押し上げていると指摘。ドルの下落も投資家の投資意欲改善につながっているとした。
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