為替介入の有無についてコメント控える、市場の動向注視＝官房長官

　７月１２日、林芳正官房長官（写真）は閣議後会見で、政府・日銀が為替介入を実施したとの一部報道に関し、「市場に不測の影響を及ぼす恐れがある」として介入実施の有無についてコメントを控えた。写真は都内で昨年１２月撮影（２０２４　ロイター／Issei Kato）

Rie Ishiguro

［東京　１２日　ロイター］ - 林芳正官房長官は１２日の閣議後会見で、政府・日銀が為替介入を実施したとの一部報道に関し、「市場に不測の影響を及ぼす恐れがある」として介入実施の有無についてコメントを控えた。

その上で、為替の過度な変動は望ましくないとし、相場はファンダメンタルズを反映して安定的に推移することが重要と指摘。「為替市場の動向をしっかりと注視し、万全の対応を行っていきたい」と語った。

日銀の金融政策に関する質問には、具体的な政策手法は日銀に委ねられるべきで、政府としてコメントを控えると応じた。

「日銀には引き続き政府と密接に連携を図り、経済・物価・金融情勢を踏まえつつ、２％の物価安定目標の持続的・安定的な実現に向けて適切な金融政策運営を行うことを期待している」と説明した。

防衛省・自衛隊による一連の不祥事に関し、岸田文雄首相が木原稔防衛相を続投させる意向を示したことについては「防衛大臣の責任として強力なリーダーシップを発揮して」防衛省・自衛隊を早急に立て直し、国民の信頼回復に全力で当たってほしいとの考えを示した。