米テキサス州、ハリケーン「ベリル」で120万戸超が停電
ロイター / 2024年7月12日 13時14分
米南部テキサス州では11日、ハリケーン「ベリル」が4日前に直撃した影響で、120万を超える世帯・企業が依然停電に見舞われている。同州サーフサイドビーチで9日撮影(2024年 ロイター/Adrees Latif)
Arathy Somasekhar Curtis Williams Georgina McCartney
[ヒューストン/フリーポート 11日 ロイター] - 米南部テキサス州では11日、ハリケーン「ベリル」が4日前に直撃した影響で、120万を超える世帯・企業が依然停電に見舞われている。米気象予報機関(NWS)によると、11日のテキサス州の気温は32度前後と暑く、住民の間には不満が広がっている。
同州最大の電力供給業者である米電力大手センターポイント・エナジーは同日朝、顧客の約半分の約230万戸で電力が復旧したと発表した。
大半の石油・ガス関連企業の操業は通常に戻ったものの、電力復旧の遅れで、同州最大のエネルギー拠点であるフリーポート周辺などの一部企業の再開が遅れている。
ロンドン証券取引所グループ(LSEG)によると、液化天然ガス(LNG)事業を運営するフリーポートLNGは11日、少量の天然ガス引き込みを再開した。
フリーポート港は、11日に日中の航行制限が解除されるだろうと発表した。
米化学大手オーリンは10日、ベリルでフリーポートにある複数の施設が被害を受けたとして、一部の製品と出荷に対して不可抗力条項を宣言した。
同州のヒューストン港、ガルベストン港、テキサスシティー港は11日に再開した。一部はまだ制限があるものの、まもなく解除される見込み。
米分析会社カレン・クラークの概算では、ベリルによる被害で米保険会社が支払う保険金額は約270万ドルに上る可能性がある。
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