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JPモルガン、第2四半期は過去最高益 投資銀行部門が好調

ロイター / 2024年7月13日 2時15分

米金融大手JPモルガン・チェースが12日に発表した第2・四半期決算(6月30日まで)は、利益が市場予想を上回った。2023年3月撮影(2024年 ロイター/Caitlin Ochs/File Photo)

Niket Nishant

[12日 ロイター] - 米金融大手JPモルガン・チェースが12日に発表した第2・四半期決算(6月30日まで)は過去最高益を更新し、市場予想も上回った。投資銀行部門がディールメイキングの回復と資本市場の活発化の恩恵を享受した。

投資銀行部門の収益は前年同期から46%増加して25億ドルとなった。自社の当初予想を上回った。

ただ、ジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は慎重な姿勢を崩していない。「市場価格やクレジットスプレッドはむしろ良好な経済見通しを反映しているようだが、潜在的なテールリスクについては引き続き警戒している」と指摘。リスクには地政学的状況の変化も含まれており、これは依然として第2次世界大戦以降で最も危険な状況だとした。

また、巨額の財政赤字や貿易の再編などにより、インフレと金利は市場想定より高い水準を維持する可能性があると述べた。

第2・四半期の貸倒引当金繰入額は31億ドルと第1・四半期から62%増加した。

貸し出しの利息収入と預金者に支払う利息の差である純利金利入(NII)は4%増の229億ドル。高金利を受け貸し出しが引き続き好調だった。

利益は前年同期比25%増の181億5000万ドル(1株当たり6.12ドル)。クレジットカード大手ビザの株式交換に伴い約80億ドルの利益を計上した。

一時項目を除く1株利益は4.26ドル。市場予想は4.19ドルだった。

トレーディング収入が好調で前年同期比10%増となった。債券トレーディング収入は5%、株式トレーディング収入は21%それぞれ増加した。

商業・投資銀行部門の上半期の収入は過去最高の355億ドルに達した。

ジェレミー・バーナム最高財務責任者(CFO)は、合併・買収、株式資本市場のパイプラインは堅調だが、年後半の債券資本市場の動向については慎重だと述べた。また、新規株式公開(IPO)市場も回復の兆しを見せているものの、本復には至っていないとした。

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