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ザポロジエ原発で火災、ウクライナとロシアが互いを非難

ロイター / 2024年8月12日 13時26分

 ウクライナとロシアは11日、ロシアが占拠するウクライナ南部ザポロジエ原子力発電所の敷地内で火災を起こしたと互いを非難した。いずれも放射線量上昇の兆候はないとしている。写真は同原発。ウクライナで昨年6月撮影(2024年 ロイター/Alina Smutko)

[11日 ロイター] - ウクライナとロシアは11日、ロシアが占拠するウクライナ南部ザポロジエ原子力発電所の敷地内で火災を起こしたと互いを非難した。いずれも放射線量上昇の兆候はないとしている。

国際原子力機関(IAEA)は同機関の専門家らが複数の爆発の後、原発の北側から黒煙が上がるのを目撃したと明らかにし、「冷却塔の一つが無人機攻撃を受けたと伝えられた」とXに投稿した。原発の安全性への影響は報告されていないという。

IAEAのグロッシ事務局長は声明で、攻撃の責任を特定はせず「このような無謀な攻撃は原発の安全を危険にさらし、事故のリスクを高める。今すぐに止めなければならない」と述べた。

ロシア国営通信のタスとRIAは原子力企業ロスアトムの情報として、主要な火災は鎮火したと伝えた。

ウクライナの原子力企業エネルゴアトムは冷却塔の一つと別の設備が被害を受けたとした。

グロッシ事務局長は冷却塔の状況を調査するため「即時アクセス」を要請したと述べた。グロッシ氏の声明に対し、ロシア、ウクライナからの反応はいまのところない。

火災の原因は不明だが、ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアが火災を起こしたと非難。

一方、ロシアが任命したウクライナ南部占領地の当局者は、ウクライナ側が近隣の都市エネルゴダールを砲撃して火災を引き起こしたと主張した。

エネルゴアトムはロシアの「過失」か放火が原因の可能性があると指摘。また、ロシアが冷却塔を軍事装備品や爆発物の保管に使用していると証拠を示さずに述べた。

ロシア外務省のザハロワ報道官らはウクライナが故意に原発破壊を試み、「核の恐怖」を引き起こそうとしていると非難した。

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