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アダニ・グループ株が大幅下落 SEBI委員長の関与疑惑受け

ロイター / 2024年8月13日 3時31分

インドの財閥アダニ・グループの傘下企業の株価が12日、大幅に下落した。2023年1月撮影(2024年 ロイター/Amit Dave)

[ベンガルール 12日 ロイター] - インドの財閥アダニ・グループの傘下企業の株価が12日、大幅に下落した。空売りで知られる米投資会社ヒンデンブルグ・リサーチが10日、内部告発文書に基づき、アダニ・グループが関係を持つ海外ファンドに規制当局であるインド証券取引委員会(SEBI)のマダビ・プリ・ブチ委員長が関与している疑いがあると非難したことを受け、アダニを巡る疑惑への懸念が再燃した。

12日の取引で、アダニ・グループの時価総額は、約1%に当たる24億3000万ドルが減少した計算になる。中核企業のアダニ・エンタープライゼズは1.1%安。アダニ・ポーツなど他の傘下企業も0.6─4.2%下げた。アダニ・グリーンは1.0%上昇した。

ヒンデンブルグは約1年半前、アダニがタックスヘイブン(租税回避地)を不適切に利用しているとの疑惑を公表。アダニへの経営不信の高まりを背景に投資家が売り圧力を強め、グループの株価下落幅は一時1500億ドルに達した。その後、アブダビに拠点を置くインターナショナル・ホールディングと米国の投資会社GQGパートナーズによる支援を受け、下落幅は約325億ドルに縮小するなどしていた。

ヒンデンブルグは10日、ブチ氏は2022年から、以前実施した投資のためアダニを巡る問題で利害が対立していると指摘した。一方、ブチ氏はヒンデンブルグの主張には根拠がないと主張している。SEBIは別の声明で、ヒンデンブルグによるアダニに関する申し立ては正式に調査されているとも述べた。

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