ＮＸＰセミコンダクターズ、インドに10億ドル超投資へ Ｒ＆Ｄ強化

９月１１日、オランダの半導体大手ＮＸＰセミコンダクターズのカート・シーバース最高経営責任者（ＣＥＯ）は、インドに今後数年間で１０億ドル強を投資し、研究開発（Ｒ＆Ｄ）の取り組みを２倍に増強する方針を明らかにした。ニューデリー近郊で開催された半導体関連のイベントでの発言。写真はＮＸＰのオランダ工場。３月撮影（２０２４年　ロイター/Piroschka van de Wouw）

Arsheeya Bajwa

[ノイダ(インド)　１１日 ロイター] - オランダの半導体大手ＮＸＰセミコンダクターズのカート・シーバース最高経営責任者（ＣＥＯ）は１１日、インドに今後数年間で１０億ドル強を投資し、研究開発（Ｒ＆Ｄ）の取り組みを２倍に増強する方針を明らかにした。ニューデリー近郊で開催された半導体関連のイベントでの発言。

シーバース氏によると、ＮＸＰはインドの自動車業界などと協議を進めている。同社はインドに４つの半導体設計拠点を持ち、従業員は約３０００人。

インドの半導体製造業は立ち上がったばかりだが、台湾など海外の半導体製造拠点に対する競争力を強化するために１００億ドルの奨励金パッケージが設けられるなど、経済戦略の上で極めて重要な位置を占めている。インドは国内半導体市場が２０２６年までに６３０億ドルに達すると見込んでいる。

米エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイセズ（ＡＭＤ）など半導体大手がインドに研究・設計拠点を設けており、中国や台湾などへの依存低減を目指す動きが広まる中、インドの重要性が高まっている状況が浮き彫りになっている。