NY外為市場=ユーロ上昇、ECBの10月利下げ観測後退
ロイター / 2024年9月13日 6時3分
[ニューヨーク 12日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ユーロが対ドルで上昇。欧州中央銀行(ECB)は12日開いた理事会で追加利下げを実施したものの、ラガルド総裁が今後の決定は会合ごとに決定し、特定の道筋に事前にコミットしないと言明したことで、10月の利下げ観測が後退した。
ECBは12日、インフレと経済成長の鈍化を受けて0.25%の追加利下げに踏み切った。
英KPMGのチーフエコノミスト、ヤエル・セルフィン氏は「今後の金利動向は不透明だ」とし、「ECB理事会では制約的な政策を緩和すべきという点で幅広い合意があるものの、利下げペースについては依然意見が分かれている」という見方を示した。
セルフィン氏は、12月の追加利下げに加え、ユーロ圏の見通しがさらに悪化すれば、ターミナルレートは来年2.25%近辺になると予想する。
終盤の取引で、ユーロ/ドルは0.37%高の1.105ドル、ユーロ/円 も約0.2%高の157.145円。
主要通貨に対するドル指数は0.41%安の101.36。
ドル/円は0.2%安の142.07円。
12日に発表された米指標が強弱まちまちとなるなか、米連邦準備理事会(FRB)が来週の会合で0.25%ポイント利下げを実施するという観測が強まった。米金利先物市場では、0.50%ポイント利下げの確率はわずか27%にとどまっている。
7日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は、前週比2000件増の23万件と、エコノミスト予想と一致した。
8月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比(季節調整済み)0.2%上昇し、予想を上回ったものの、インフレ鎮静化と一致する内容となった。
また、日銀の田村直樹審議委員は12日、最低1%とする中立金利について「仮置きとの位置付け」との認識を示した。中立金利の水準を特定するのは難しく、「1%と決め打ちしているわけではない」と述べた。
ポンド/ドルは0.48%高の1.3106ドル。
暗号資産(仮想通貨)では、ビットコインが1.59%高の5万8398ドル、イーサが0.29%高の2354.60ドル。
ドル/円 NY終値 141.79/141.84
始値 142.62
高値 142.66
安値 141.73
ユーロ/ドル NY終値 1.1074/1.1075
始値 1.1021
高値 1.1074
安値 1.1011
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1森田剛「グルメ番組で食べず炎上」への強烈な違和感 演者以上に、放送した番組サイドに募る"懸念"
東洋経済オンライン / 2024年9月12日 20時20分
-
2近所の「無人餃子店」が閉店続きです。スーパーより「コスパ」が良いと思い利用していたのですが、あまりもうからないのですか? なぜ“大量閉店”しているのでしょうか…?
ファイナンシャルフィールド / 2024年9月10日 4時30分
-
3時間帯によって「クレジットカード」の支払いを禁止する飲食店があるのはなぜ? れっきとした「ルール違反」ですよね?
ファイナンシャルフィールド / 2024年9月11日 4時20分
-
4代理店出向廃止、新指針に明記=不正招いた慣行是正―損保協
時事通信 / 2024年9月12日 21時57分
-
5為替相場 13日(日本時間 8時)
共同通信 / 2024年9月13日 8時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください