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サントリーHD、鳥井信宏氏が社長昇格 10年ぶり創業家

ロイター / 2024年12月12日 16時16分

 12月12日、サントリーホールディングスは創業家出身の鳥井信宏副社長が社長に昇格する人事を発表した。創業者の鳥井信治郎氏と2代目社長の佐治敬三氏の銅像、大阪府島本町のサントリー山崎蒸溜所で2014年撮影(2024年 ロイター/Thomas Peter)

[東京 12日 ロイター] - サントリーホールディングスは12日、創業家出身の鳥井信宏副社長が社長に昇格する人事を発表した。初の創業家以外の社長として同社を約10年間かじ取りした新浪剛史氏は、代表権のある会長に就く。2025年3月下旬に就任する。

1997年に日本興業銀行(現みずほフィナンシャルグループ)から入社した鳥井氏は、新浪社長の下で2016年に副社長に就任。22年からは、酒類事業を手掛ける子会社サントリーの社長も務める。

同社は国産のワインとウイスキーづくりに注力した初代の鳥井信治郎氏から、4代目の佐治信忠氏まで創業家が社長を務めた。14年にローソンの会長だった新浪氏を5代目社長として迎え入れたが、再び創業家出身者が社長となる。

新浪氏は、佐治社長時代に買収した米蒸留酒大手ジムビームとの統合を進めるなどサントリーHDの世界展開を推進してきた。会長としても海外事業を中心に担っていく。

新浪氏は記者会見で、今回の人事を巡る「大政奉還」との見方に関し、鳥井信宏氏の酒類事業などでの業績に触れ、自身も社長に推薦したと説明。「新たな時代をつくる、そのためのリーダーだ」と語った。

サントリーグローバルスピリッツ(旧ビームサントリー)の上場が視野に入っているかと会見で問われた信宏氏は、入っていないと答えた。

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