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中国長期金利、米金利を250bp近く下回る 過去22年で最大

ロイター / 2024年12月12日 15時24分

 12月12日 中国の10年国債利回りが12日の取引で2ベーシスポイント(bp)低下し1.805%と過去最低水準を付けた。写真は2020年2月に撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

[上海 12日 ロイター] - 中国の10年国債利回りが12日の取引で2ベーシスポイント(bp)低下し1.805%と過去最低水準を付けた。金融緩和観測が背景。

米10年国債利回りとの差は250bp近くに拡大。中国の国債利回りがこれほど大幅に米国債利回りを下回ったのは2002年6月以来。

中国の債券市場は、景気下支えを目指す中国人民銀行(中央銀行)の利下げや資金供給を受けて、今年大幅に上昇。今週は中国共産党中央政治局が「適度に緩和的な」金融政策を導入すると発表したことを受けて、国債価格がさらに値上がりしている。

オリエント・フューチャーズのアナリストは「中国のリスクフリーレート低下で、ドル建ての理財商品など、高い利回りを求める人が増えるだろう」と指摘。対外投資の拡大と元安が増幅される可能性があると述べた。

コンサルティング会社Puyi Standardによると、中国国内のドル建て投資商品には過去1年で2819億元(388億2000万ドル)の国内資金が流入。流入額は倍増している。

3人の関係筋がロイターに明らかにしたところによると、中国の政策当局は、トランプ次期米大統領による通商関税引き上げに備え、2025年は人民元安を容認することを検討している。

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