午前の日経平均は小幅続伸、トランプ高関税警戒が上値抑制
ロイター / 2025年2月12日 12時31分
[東京 12日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比62円65銭高の3万8863円82銭と小幅に続伸した。朝方には約300円高に上昇する場面があったが、米国による高関税政策への警戒感がくすぶり、買いが一巡した後は伸び悩んだ。決算などを手掛かりにした個別物色は活発だった。
日経平均は247円高で寄り付いた後も一時上値を伸ばして301円高の3万9102円65銭まで上昇したが、短時間で失速した。20円高まで上げ幅を縮小する場面があった。 トランプ米大統領の高関税政策への警戒感が上値を抑制した。ドル/円は153円台に上昇したが株価は追随せず、自動車などの輸送用機器や、機械といった輸出関連株の下落が目立った。トヨタ自動車は一時2%超下落した。
市場では「短期的に関税による影響度合いへの思惑が株価を動かしている。ただ、外需株の一角には割安感も出てきており、いずれ買い戻しも入りやすいだろう」(東海東京インテリジェンス・ラボの鈴木誠一チーフエクイティマーケットアナリスト)との見方が聞かれた。 トランプ氏は10日、鉄鋼とアルミニウムに対する関税を一律25%としたほか、自動車、半導体、医薬品への関税も検討していると明らかにした。 TOPIXは0.28%安の2725.45ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆6156億8900万円だった。東証33業種では、値上がりは非鉄金属や海運、鉱業など13業種、値下がりは証券やその他金融、医薬品など20業種だった。 決算などを手掛かりにした個別物色は活発。エムスリーが一時約19%高となったほか、ソフトバンクは昨年来高値を更新した。フジクラは買い基調が継続した。一方、トヨタ自動車は軟調。日産自動車は7%安、台湾の電子機器製造大手、鴻海(ホンハイ)精密工業の会長が、買収ではなく、協業を検討していると発言したことが伝わり、荒い値動きになった。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが826銘柄(50%)、値下がりは762銘柄(46%)、変わらずは50銘柄(3%)だった。
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