中国SMIC、供給過剰リスク指摘 第4四半期は純利益38%減
ロイター / 2025年2月12日 13時10分
2月11日、中国の半導体受託製造(ファウンドリー)最大手、中芯国際集成電路製造(SMIC)が発表した2024年第4・四半期(10―12月)決算によると、純利益は前年同期比38.4%減の1億0760万ドルに落ち込んだ。写真は同社のロゴ。中国の上海で2020年10月撮影(2025 ロイター/Aly Song)
[北京 11日 ロイター] - 中国の半導体受託製造(ファウンドリー)最大手、中芯国際集成電路製造(SMIC)は11日、同社の主力製品である成熟ノード半導体(レガシー半導体)の市場は2025年後半に供給過剰状態に陥る可能性があるとの認識を示した。コロナ禍後の低迷からの回復に対する楽観的な見方が後退した。
SMICは消費者向け電子機器や家電製品向けの成熟ノード半導体生産に軸足を置き、通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)のスマートフォン向けなどのような先端品事業が収益に占める割合は小さい。
成熟ノード半導体はコロナ禍に広がった在宅勤務で需要が急増したが、オフィス回帰が進むと買い替え需要が低迷し、不振が続いている。
趙海軍・共同最高経営責任者(CEO)は第4・四半期の決算発表後、アナリストに「25年後半には2つの大きな懸念がある。第1に、需要が上期に前倒しされ、受注量の減少が予想されることだ」と説明。
第2に、業界全体で新たな生産能力が導入されることで、メーカー各社が受注競争を繰り広げ、価格競争が激化する可能性が高いとした。
24年第4・四半期(10―12月)決算によると、純利益は前年同期比38.4%減の1億0760万ドルに落ち込んだ。LSEGデータの市場予想1億9345万ドルを下回った。
売上高は31.5%増の22億ドルで、市場予想は21億8000万ドル。
米国が先端品技術の輸出を規制する中、中国ファウンドリーはレガシー半導体事業に力を入れている。SMICは生産能力を引き上げるため国内での設備投資に積極的で、多額の支出が収益性の足を引っ張ってきた。
設備投資は21年の45億ドルから23年には73億ドルに急増、24年は73億3000万ドルだった。趙共同CEOは、25年は75億ドル前後になると語った。
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