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米CPI、1月は前年比3.0%上昇 前月比も1年半ぶり大幅な伸び

ロイター / 2025年2月13日 1時35分

米労働省が12日発表した1月の消費者物価指数(CPI)は前年比3.0%上昇した。写真は2022年3月、米ニューヨーク・マンハッタンのスーパーで撮影(2025年 ロイター/Andrew Kelly)

[ワシントン 12日 ロイター] - 米労働省が12日発表した1月の消費者物価指数(CPI)は前年比3.0%上昇した。前月比では0.5%上昇し、2023年8月以来、約1年半ぶりの大幅な伸びを記録した。共に予想を上回り、米連邦準備理事会(FRB)の利下げを急がない姿勢が裏付けられた。

市場予想は前年比2.9%上昇、前月比0.3%上昇。2024年12月は前年比2.9%、前月比0.4%上昇していた。

変動の大きい食品とエネルギー成分を除くコアCPIは前年比3.3%上昇、前月比0.4%上昇。共に予想を上回って上昇した。昨年12月はそれぞれ3.2%、0.2%上昇だった。 

コアCPIは1月に高くなる傾向がある。

CPI上昇の一部は、企業が年初に値上げを実施したことを反映しているとみられる。また、輸入品に対する関税の引き上げを予想して、企業が事前に価格を引き上げていた可能性もある。

これはインフレを招くと批判されているトランプ大統領の輸入関税推進に対する警告となった。経済を過剰に刺激する恐れのある減税、労働力不足や企業のコスト上昇につながる不法移民の大量送還など、トランプ政権の政策を危うくする恐れがある。

キャピタル・エコノミクスの北米首席エコノミスト、ポール・アシュワース氏は「トランプ大統領が広範囲にわたって関税を課す方針を示していることがインフレ高進につながる可能性がある。FRBは今年、利下げを再開しないだろう」と述べた。

食品価格は0.4%上昇した。12月は0.3%上昇だった。中でも卵の価格は15.2%急騰し、15年6月以来の最大の値上がりを記録。鳥インフルエンザの発生により卵が不足していることが背景にある。

肉類、鶏肉、魚類のほか、ノンアルコール飲料や乳製品の価格も上昇した。ガソリン価格は1.8%上昇し、天然ガスも1.8%上昇したが、電気料金は変わらなかった。

住宅費は0.4%上昇。帰属家賃(OER)も0.3%上昇した。医療費は0.2%上昇、処方薬は2.5%上昇、医療サービスは0.9%上昇した。自動車保険は2.0%上昇だった。

娯楽、中古車やトラック、通信、航空運賃、教育などの価格も上昇した。一方、衣料品は1.4%下落した。

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