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ミネアポリス連銀総裁、米景気回復は「長く困難な道のり」と予想

ロイター / 2020年4月13日 7時41分

米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は12日、新型コロナウイルス流行による混乱からの米景気回復は「長く困難な道のり」になるとの見方を示した。写真はロイターのインタビューに答えるカシュカリ総裁。2019年3月、ニューヨーク市で撮影(2020年 ロイター/Shannon Stapleton)

[12日 ロイター] - 米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は12日、新型コロナウイルス流行による混乱からの米景気回復は「長く困難な道のり」になるとの見方を示した。

総裁は米CBSの番組で、新型コロナ感染症の治療薬が向こう数カ月で市場に出回るようにならない限り、米経済が早期に回復するとの予想は過度に楽観的だと指摘。

「有効な治療薬あるいはワクチンが入手できるようになるまでには、今後は長くて困難な道のりになるかもしれない」と述べた。「そのような状況でV字回復を見通すのは難しい」と続けた。

トランプ大統領は早期の経済活動再開を目指す考えを示唆しており、10日には活動再開について話し合う諮問委員会を立ち上げる方針を示した。一方、専門家らは、外出禁止令が予定通り今月末に解除されれば、全米の新型コロナ感染による死者が12日時点の2万1300人から今夏にかけて20万人に急増する可能性があると警告している。

カシュカリ総裁は、国内の中小企業について、3月に成立した新型コロナ対応の経済対策に盛り込まれた3500億ドルの支援策に加え、さらなる支援が必要だと述べたうえで、議会が追加支援を承認すると楽観していると語った。

また、新型コロナの公衆衛生や経済への影響に18カ月間かけて対応する戦略に注目していると説明。感染リスクが最も低い労働者を起点に、経済の部分再開と封鎖を計画的に行うという考えだ。

「治療薬あるいはワクチンが入手できるようになるまで、感染の再燃と対策強化を繰り返すことになるかもしれない」とした。

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